試み。

皆様こんにちは。日に日に夏らしくなり、2014年も気が付けば半分過ぎてしまいましたね。早っ(汗)。

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最近の自分と言えば、裏の竹林の間引きをしていたら(また)ウルシにかぶれて毎日カユくて眠れない日々が続き、3年前(開業の前)の悪夢が甦りましたが、ようやく治まりました。何でも無い様な事が幸せだったと思うどこかで聴いた様なセリフをしみじみ感じている今日この頃でございます。

さてさて、3年目の当店も昨年に比べて少しずつ県内外からお客様がいらっしゃいます。実はお店を開業した頃からずーーーーーっと感じていた事がありました。度々お客様によくお話させていただいている事なのですが、今回改めてここでもお話したいと思います。

 

ー 秋田を代表する観光地 男鹿半島から ものづくりを発信出来ないか? ー

簡潔に言えば、秋田を代表する観光地、男鹿半島から秋田の素晴らしい「ものづくり」を紹介したいのです。そりゃお土産屋さんに行けば色々売ってるし、そんな事、昔からやってるのは重々承知です。なのでウチのお店では他のお土産屋さんでは取り扱っていない物や付加価値のある品を置こうと思ってます。

今後少しずつですが、秋田を中心に活動する作家さんや地元との繋がりを持つ作家さんの作品販売を試みていく事を決めました。男鹿半島には普段使い出来る様な代表的な伝統工芸品や民芸品はありませんが、これからその種を蒔いていこうと思います。

昔の様な景気の良さは戻らないとは思いますが、いつか、男鹿半島にも沢山の「ものづくり」が根付いて、それが観光や移住に繋がって、仕事が産まれて、そこに人が住む様になり、古き良き文化が継承されて、新しい伝統も作られて、そこで人が暮らし続けていける男鹿半島になれば良いな〜と考えております。元々秋田には素晴らしい様々な文化が存在しますが、今のままでは沢山の素晴らしい文化も過疎化と共に失われてしまうでしょう。そういった課題に立ち向かう事は中々難しいですが、諦めません。『失敗する奴は諦める奴だ。諦めたらそこで終わり。』とお客さんが教えてくれました。

 

ー 『里山のカフェ ににぎ』の オリジナルブランド(?) ー

そんな最中、現れました。新しい仲間が(笑)。そして、その仲間達と共にウチのお店から新しいものづくりを始める事になりました。実は企画名もコンセプトも既に決まってます。でもブランドって言葉が大げさな感じで何だかあまりしっくり来ないなぁ(苦笑)。何か定の良い呼び方ないものでしょうか??

と、いうわけで、まずは7/12(土)、13(日)に衣料品や布小物の作品発表会を致します。 今後、当店のオリジナル商品の販売に向けての試みです。当日は一部の商品を除き 販売も予定しておりますが、作品展示数の都合上、商品は後日お渡しとなります。

 

ー 『 S a i N o 』(サイノ)ー

オリジナルブランド(?)名は『 S a i N o 』(サイノ)といいます。

当店の所在地名『塞の神下(“ さいの ” かみした)』に由来しております。

“塞の神” とは、日本各地で古くから村の中心や集落の境、道の辻や三叉路などに石碑や石像などの形で “厄災の侵入防止”、“子孫繁栄”、“旅や交通安全の神” として祀られている事で知られております。

お客様がお求めいただく当製品が上記と同様のご加護が賜ります様、また末永く大切にご愛用いただける様に 職人やスタッフが心を込めてお作りする事を念頭に掲げていく所存です。(※ ご加護の内容を保証するものではありません。)

また、先日 地元『真山神社』の宮司さんにもご相談し、今後この企画で取り扱う商品に使用する道具や材料の一部(例えば布製品に刺繍する糸など)を年に一度お祓いしていただく方向で話がまとまりました。(※ 7月12、13日の発表作品には該当しません。該当となる商品は今後取扱いとなる日にちが決まり次第HP等で告知致します。)

今後は大人の衣料品から、お子様向けの製品(例:ベビースタイなど)、その他 生活に必要とされる布小物等を中心に製作予定です。お祝いや贈り物にもお勧め出来る製品を準備していきたいと思っております。

ロゴの原案もほぼ出来ております。地元にまつわる修験道や、道の辻と塞の神を模したロゴマークになりそうですが、時期が来たら発表出来たら良いです。まだしばらく先の事になりそうです。

そういえば神社には 合殿神として“塞神三柱神(さえのみはしらのかみ)”という神様も祀られているんですが、ウチの近所に “耳ドッコ(独鈷?)”っていう沢山のお椀を数珠の様に首から掛けられた見た目はちょっと不気味なお地蔵様があります。ちょうど真山集落の入口付近(古い道との分岐)にあるのですが、そこでも“塞神三柱神”と書かれたお札を目にします。どういう関係があるのでしょう??地元の古い文化はとても気になります。

 

ー 少しずつ色々と試みながら ー

また今後『 S a i N o 』ブランドの他にも陶芸や硝子や金工、また樹皮などの天然素材を用いた作家さん達の作品を少しずつお取り扱いさせていただく予定です。まだ本格的な雑貨販売とまでは至りませんが色々と試みながらの状況でカフェと共に営んで参ります。尚、今まで通り他店の出店やイベントも継続して行いますので 今後も応援して下さいますよう宜しくお願い致します。

『里山のカフェ ににぎ』店主 猿田